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  ( スマホ )   作成日 : 2017/08/22     
   淡交フィル 第60回 定期演奏会を終えて

  淡交会フィルハーモニー管弦楽団 第60回定期演奏会は、2017年7月23日(日)、
13時半より、目黒区の  めぐろパーシモンホール で、新田ユリ先生(77回) の指揮
の下、淡交フィル87名に、淡交混声合唱団44名を加えて、 総勢131名という 大編
成で 開催されました。
 当日は猛暑が予想されましたが、逆に開場時には少し小雨がぱらつくなど、それで
なくても目黒というアウェイでの開催での集客が心配されていたところ、さらに不安に
なりましたが、開けてみますと 久々に 600名を 超える お客様に ご来場いただきま
した。  誠に ありがとうございました。
 恒例の開演前のロビーコンサートですが、今回はチェロ・アンサンブルによる
ワーグナーの結婚行進曲や、少人数ながらも 弦楽アンサンブルによるグリーグの
ホルベルク組曲など、皆様にも馴染のある曲目を演奏しました。 明るく広々とした
ロビーでもあり、多くのお客様に 楽しんでいただけたかと 思います。
☆ ☆ ロ ビ ー コ ン サ ー ト ・ 曲 目 ☆ ☆
ロ ビ ー コ ン サ ー ト ・ 曲 目
☆ ☆ ロ ビ ー コ ン サ ー ト 風 景 ☆ ☆
ロ ビ ー コ ン サ ー ト 風 景
 さて演奏会の開演です。 最初の曲は 今年が 生誕200年に当たる デンマーク
の ニルス・ゲーゼの序曲 「オシアンの余韻」です。 スコットランドの伝説を題材
にしたものとのことですが、シンプルながらも 大変美しい曲であり、初めて聞かれ
る方が多かったと思いますが、本当に 良い時に 良い曲を 聞かせてもらった との
感想をいただきました。 新田先生からも 北欧の音楽との出会いにもなった曲 との
お話もありました。
 続いて、ノルウェーのグリーグによる「4つのノルウェー舞曲」です。 4曲の趣は
異なるものの、いずれも ノルウェーの民謡等に基づいた 軽快な舞曲であり、楽しん
でいただけたのではないかと思います。 グリーグとゲーゼは 性格が合わなかった
という 説もあるそうですが、新田先生からは グリーグが ゲーゼと 題した ピアノ
抒情曲 ( 当日のプログラムに掲載 )を 表わしてもおり、終生 敬愛をしていたの
だろう とのお話があり 印象的でした。
 これらの2曲は、ハープが それぞれ 効果的に使われていますが、なんと 今回の
演奏会には 賛助として、当団創立者の 早川正昭先生(49回)の お嬢様である
N響の 早川りさこさんに ご出演いただきました。 もっとハープが聞きたかった
との声も多くあったのは 当然のことかと思います。
 前半の最後は シベリウスの音詩「フィンランディア」合唱付きです。 新田先生
からは、ちょうど100年前の フィンランドの ロシアからの 独立と その前後の
厳しい 時代背景などの中で、このフィンランディアが 愛国心を高めて 独立を
勝ち取るための 力となった とのお話がありました。 淡交混声合唱団については、
実はその募集にも苦労があったのですが、新田先生自らの フィン語の発音や言葉
の意味などのご指導もあって、淡交フィルとも共鳴しつつ、観客の皆様の 感動を
呼ぶことが できたのではないかと思います。
☆ ☆  淡 交 混 声 合 唱 団 と 「 フ ィ ン ラ ン デ ィ ア 」 演 奏 ☆ ☆
☆☆ 「 フ ィ ン ラ ン デ ィ ア 」 演 奏 ☆☆
 後半はチャイコフスキーの交響曲第5番です。
最も人気のある交響曲の一つとされるこの曲ですが、美しいメロディーと 大迫力の
響きの陰で、弦楽器の速いパッセージや、管楽器のソロや アンサンブルなど、
難所も数多くあります。 それを何とか克服し、美しく響く ホールの助けも借りて、
本番の演奏は なかなかの名演になったと 自負しているところです。
☆ ☆  指 揮 者 へ 花 束 贈 呈  ☆ ☆
☆☆ 指 揮 者 へ 花 束 贈 呈 ☆☆
 アンコールは再度、合唱団に登壇してもらい 滝廉太郎の 「花」の演奏です。
新田先生のトークにもありましたように、目黒という地で、私ども 下町の
オーケストラが演奏するにふさわしい曲目が選ばれました。 ちょうど シベリウス
のフィンランディアと同じ 1900年頃の作品で、両国高校の創立の年とも一致
するという貴重な曲でした。 そして、恒例の 校歌は、いつもの会場からの歌声
のみならず、舞台上の 合唱団の歌声が響き渡り、感動の終幕となりました。
 演奏会後のレセプションでは、まず長谷川から、淡交フィルを後援する会の
世話人として 長らく大変お世話になり、今回も 病をおしても お手伝いに行きます
とおっしやっていた 増村喜久子様が、7月12日に ご逝去されましたことを
ご報告し、ご冥福を お祈りいたしました。
 淡交フィルを後援する会の 長谷川澄雄 会長(47回)からは、目黒ということで
心配もあったけれど、合唱団の皆さんの力も加わって、予想以上の観客にも 来て
いただき、大成功であった との お祝いの 言葉をいただきました。
☆ ☆  長 谷 川 会 長  挨 拶  ☆ ☆
☆☆ 長 谷 川 会 長 挨 拶 ☆☆
 続いて、淡交会の副会長でいらっしゃる 植村昭三様(62回)からも、ご自身も
今回 合唱団として参加をされた感動も含め、当団への 激励の言葉をいただきました。
そして、新田ユリ先生からは、まずは 合唱の成功について、合唱団の 努力を讃え
られるとともに、その指導に当たってくれた 当団練習指揮者の 北原徹氏(89回)
への ねぎらいの お言葉がありました。 合唱団の 高橋朋子氏(80回)と
仁平一良氏(82回)の 両幹事からも 新田先生と 北原氏への 感謝の言葉があり
ました。 そして、演奏のことについては、いつもながら 本番に強い 淡交フィル
への驚きと、特に 管楽器の ソロや アンサンブルについての 努力について、お褒め
の言葉をいただきました。

 今回のレセプションは パーシモンホールに 併設されている イタリアンのレスト
ランで、外のテラスも含め て開放的な雰囲気の中で、多くの合唱団のメンバーや、
淡交フィルを後援する会の方々も交え、時間も忘れて 大変楽しく過ごすことが
できました。 どうもありがとうございました。
☆ ☆ レ セ プ シ ョ ン の 懇 談 風 景 ( 1 ) ☆ ☆
レセプション の 懇 談 風 景 (1)
☆ ☆ レ セ プ シ ョ ン の 懇 談 風 景 ( 2 ) ☆ ☆
レセプション の 懇 談 風 景 (2)
 さて、次回 第61回定期演奏会は、2018年2月4日(日)14時 開演予定で、
淡交フィルと 初めての共演となる 角 岳史(すみたけし)先生 を お迎えし、
ティアラこうとう大ホール において 開催いたします。 曲目は、ベートーヴェンの
交響曲 第8番と ブラームスの 交響曲 第3番となります。 ドイツを代表する
二人の作曲家の交響曲という、少し地味なプログラムのように見えますが、古典形式
に基づく 詩的な交響曲と ロマン派の 抒情的な交響曲の 対比を 面白く聴いていただ
けると 思います。 どうぞご期待ください。

淡交フィルハーモニー管弦楽団 団長 長谷川英一(72回)    


淡交フィル 第59回 定期演奏会 報告         
淡交フィル 第58回 定期演奏会 報告         
淡交フィル 第57回 定期演奏会 報告         
淡交フィル 第56回 定期演奏会 報告         
淡交フィル 第55回 定期演奏会 報告         
淡交フィル 第54回 定期演奏会 報告         


☆ ☆ 合 唱 団 を バ ッ ク に  ス テ ー ジ の 全 景 ☆ ☆
合 唱 団 と ス テ ー ジ の 全 景
☆ ☆ 背 後 に も 多 く の フ ァ ン と ロ ビ ー コ ン サ ー ト の 全 景 ☆ ☆
多くのファンと ロビーコンサートの全景