金 田 校 長 - 御 寄 稿
都合により 開示が遅れ 陳謝致します。   【 淡交会 会報86号より 転載 】       最終更新日: 2021/05/30   
校長 金田 裕治
 令和三年度となり、両国高
校第百二十一期生、附属中学
校第十六期生の新入生を迎え
新しい両国の教育活動が始ま
りました。
 昨年度は、淡交会報第八十
五号「新しい生活様式での教
育」にも寄稿させていただい
たように、新型コロナウイル
ス感染症との戦いの一年でし
た。特に、この三月に卒業し
た第百十八期生は、臨時休業
だけでなく修学旅行を始めと
するほぼ全ての学校行事が中
止となりました。











 このように第百十八期生が
コロナ禍で迎えた大学受験は、
感染症対策の影響だけでなく、
大学入試制度が「大学入試セ
ンター試験」から「大学入学
共通テスト」に変更された共
通テスト一期生でもあります。
センター試験から、共通テス
トに名称が変更されただけで
なく、従来の知識を問う内容
から、思考力・判断力を重視
した問題に見直されました。
このように大きく大学入試制
度が改革された中でも、国公
立大学や難関私大を中心に昨
年に引き続き八十%以上の生
徒が現役で大学進学を果たし
ました。第百十八期生の生徒
を支えてこられた保護者の皆
様を始めとする関係者にお礼
を申し上げます。









 昨年四月の令和二年度の入
学式は、緊急事態宣言が発令
されたため中止となり、二ヶ
月の臨時休業後に新入生集会
から、新学期を始めることと
なりましたが、卒業式につい
ては、保護者一名の参列によ
り挙行することができました。
残念ながら、淡交会を始めと
する来賓の方々をお招きしな
がら、卒業生を送り出すこと
ができなかったのが誠に残念
でなりません。
 両国高校第百十八期生並び
に附属中学校第十三期生、そ
れぞれの成長と活躍に期待し
ております。














 令和三年度は、両国高校第
百二十一期生、附属中学校第
十六期生の入学式を令和二年
度卒業式と同様に、保護者一
名の参列で挙行することがで
きました。令和三年度もガイ
ドライン等の感染症対策を講
じながら、授業や部活動等を
実施しなければならない状況
が続いています。
 このように集団での活動が
制限される中、高校、附属中
学校のそれぞれの生徒会が部
活動や生徒会活動を紹介する
「新入生歓迎会」をリモート
で実施しました。講義室から
各教室に映像と音声を配信し
ましたが、分かりやすく、楽
しく紹介する姿は、二度の緊
急事態宣言が発令される中で
も逞しく新しい日常での学校
生活を過ごした経験が生きて
いることが伺えました。







 令和三年度は、両国にとっ
て、感染症対策による変化だ
けでなく、高校からの入学は、
この春に入学した第百二十一
期生で最後となります。今後
は、附属中学校からの入学の
みとなることから六年間を見
通した教育活動等の見直しが
必要となります。その方策と
して、従来の教務部、指導部、
進路部、総務部の四部に加え
て「研究部」を創設いたしま
した。この研究部は、主に新
しい教育活動の研究・開発に
関することを担います。今年
度は、附属中学校の「志学」
等を見直し、六年間を見通し
たキャリア教育の再構築を実
施して参ります。





 令和三年度は、両国高校創
立百二十周年・附属中学校創
立十五周年記念式典を七月十
七日(土)、すみだトリフォ
ニーホールにて予定しており
ます。
 淡交会の皆様には、記念式
典に向けた様々な取組で教育
活動を支援いただいておりま
す。特に、淡交会主催のマス
コットキャラクターの公募は、
生徒たちに明るい話題を提供
するとともに、周年行事への
雰囲気づくりにも一役を担っ
ていただきました。また、生
徒からの応募だけでなく、保
護者からの応募もあり、両国
関係者皆様の両国愛に溢れた
一面を見ることができ感激し
ております。今後は、これま
での感染症対策を基に、安全
に記念式典が実施できるよう
淡交会や後援会の皆様と連携
を深め準備を進めて参ります。