淡交会会報 77号 掲載文より
(スマホ対応) 最終更新日 : 2016/011/27
寺 澤 捷 年
(
回
)
60
淡交会会長
わが淡交会の財政が逼迫して
いることは先号で述べさせて頂
きました
。
これを心配して会費
納入率が幾分か好転しており
、
また多くの会員から多額の寄付
金や激励のお言葉が届いており
ます
。
心から厚くお礼申し上げ
ます
。
この財政状況を背景に
、
この
『
淡交会報
』
の年に2回の発行
を1回にするという提案や
、
会
費未納の会員には送付しないと
のご意見も頂いております
。
昨年度の決算報告が本誌前号
に掲載されています
。
支出の会
報発行費は発送費用を含めて6
20万円ですが
、
収入の会報広
告料は240万円ですから
、
実
質的な会報発行費用は380万
円ということになります
。
確実に会報発行費用を削減す
るのは
、
「
会費未納会員への送
付停止
」
です
。
なぜなら
、
17
000人の会員への1回当たり
の
発
送
費
は
約
1
5
0
万
円
で
す
が
、
会費未納者への発送を停止する
と
、
半額程度で済むからです
。
ところが
、
ところがです
。
こ
の年に2回の全会員に対する会
報送付には非常に重要な意義が
あります
。
その最大の利点は会
員の転勤・転居等に伴う住所変
更の状況が半年毎に把握できる
ことです
。
淡交会が存在する重
要な意義は会員の動向の正確な
把握にありますが
、
この為に必
須の会報送付なのです
。
様々な
年代の同期会が比較的スム|ズ
に多くの参加者を得て開催され
ておりますが
、
事務局のこの地
道な情報収集が陰の力となって
いることにお気付き頂きたいと
切に希望します
。
もう一つの利点は
、
事務局に
よる過去数年の分析結果により
ますと
、
会員の年齢が
歳に達
55
すると会費納入率が高まり
、
年
齢を重ねる毎に右肩上がりに推
移していくことです
。
つまり
、
播いた種は生えるのです
。
私自身の過去を振り返りまし
ても
、
歳の頃に淡交会のこと
30
など考えたことはありませんで
した
。
勿論
、
会費も納めません
でした
。
ところが
、
幸か不幸か
歳で富山医科薬科大学という
34
東京からは遠く離れた職場で慟
くことになったため
、
望郷の念
と共に
、
『
淡交会報
』
を隅から
隅まで読む
、
良い読者となり会
費を納入するようになりました
。
そして同じ職場に何と5人もの
淡交会員が居ることを芋ずる式
に探し出し
、
富山淡交会として
懇親を深めたのでした
。
「
播かぬ種は生えぬ
」
は
「
い
ろはかるた
」
の箴言ですが
、
会
報の発行と全員への送付は
「
種
まき
」
と考え
、
今までどおりと
したいと考えます
。
しかし
、
財
政状況が逼迫し続けることも必
定です
。
ひとつの提案は
、
皆さ
まの職場で淡交会の絆をお作り
頂き
、
それを基盤に寄付金をお
寄せ頂けないものかと願ってお
ります
。
なお
、
年会費については過去
の未納分をお支払い頂く必要は
ありません
。
「
思い立ったが吉
日
」
2千円の会費納入を是非と
も御願いします
。
淡交会HPに
は振り込み用紙がなくとも会費
を納入できる方法が掲載されて
います
。
淡交会会報 76号 挨拶文
淡交会会報 75号 挨拶文